お茶の水クリニックの医学博士、森下敬一さんという方が、2005年に他に刊行された単行本から、本書 ”クスリをいっさい使わないで病気を治す本” を再編集されたようです。
ここで彼が力説されていらっしゃることは、
白米・肉食をやめて、玄米・菜食を中心とすること、です。
個人的に気になった事項を下にまとめてみました。
食品添加物を取り除くだけでは、我々の体は健康にならない
自然食とみなされる食品も、摂取の量や方法によっては、添加物よりも害がある場合もあるのだ。
例えば、完全な穀菜食にしておいて、食品添加物入り食品を食べた場合と、肉食をしながら食品添加物の無い食べ物を食べた場合とでは、完全穀菜食性の食事をしている方が、まだましなのである。
腸内細菌の問題も大切
腸の中に乳酸菌という菌がいるが、これが沢山繁殖していると、大抵のビタミン類は全部製造される。
(食べ物の中にビタミンがあるかないかではなく、その人の腸内細菌の中に乳酸菌がどれくらいいるのかが、はるかに重要。)
スタミナをつけたければ肉は食べるな
肉のタンパク質は、そのまま体のたんぱく質になるのではなく、いったん炭水化物に還元されてから、改めて体たんぱくに作り替えられる。よって、消化作用においては胃腸の疲労度はそれだけ大きくなる。
また肉は、スムーズに消化吸収されない為に、腸内に異常発酵がおこり、老廃物や毒素が大量に生み出される。
体質を強化する三大強化食品
胚芽(玄米&小麦胚芽) 毛髪を黒くし、疲労回復に役立つビタミンがたっぷり
クロロフィル(葉緑素) 新陳代謝を活発にし、体を細胞から若返らせる
酵素(発酵食品) 炎症の治癒を助け、延命効果が大きい
風邪は腸からひく
腸内環境が悪化するとそのバランスが崩れて、病的なバクテリアの増殖が盛んになり、しかもそれは崩壊しやすく、崩壊するとウイルスに姿を変えて、どんどん血液中に入ってしまう。
このウイルスは血流にのって全身を巡っているから、特に上気道の粘膜が弱っている人では、そこの炎症が最も目立つことになる。
大食いの人は風邪を引きやすい
胃腸は疲れ、消化力が低下し、体の抵抗力が衰える。その為、呼吸器を弱め、すぐに風邪を引くようになる。
ガン腫が作られる大元の原因は、血液の汚れなのである。
その人の体の最も敏感な部分に、健康自衛という目的に沿って、ガン腫は作られる。
精神療法(ストレスの蓄積がガンの栄養になる)
ガン腫は、血液の汚れを示唆するシグナルであり、救急手段であり、安全弁であり、浄血装置であり、救世主である。恐れるべき敵ではなく、むしろ愛するべき味方なのである。
ガン腫が出来る状態は、決して好ましいものではないが、ガン腫そのものは決して悪ではないのだ。むしろ、死を少しでも先へ延ばす為に懸命に働いているものなのである。
ガンは他の病気の延長線上にあらわれるものであって、決して特別なものではない。
他の病気が適切な治療によって治るのと同様に、正しい治療法を行いさえすればガンは治せる。ガンは一般に考えられているほど恐ろしい病気ではない。
一番恐れなくてはならないことは、”血の汚れ” を招くに至った日常の誤った生活条件なのである。不快な感情にとらわれていると、自律神経の失調から、ホルモン分泌のアンバランスを引き起こし、血液正常の混乱を招くようになる。
食事療法
食生活の間違いは、過食という量的なものと、白米・肉食という質的なものが絡まりあっている。
初期のガンには、節食や絶食が極めて効果的だ。
ある程度進行しているガンの場合は、体力も消耗しているので、体に大きなストレスのかかる極端な節食や絶食は避けた方が賢明だ。正しい食事を行いながら、徐々に血液の浄化、体質の改善を図るべきである。
理想は、玄米を主食として6割とり、4割を副食(野菜、海藻類、豆類、下等小動物(小魚、小海老)など)とする。
ガン患者は、胃腸機能が大幅に低下しているので、有効成分の効率的な吸収を図る為に、よく噛んで食べることが大切だ。
理学療法(運動・体操で体に物理的な刺激を与える)
運動・体操によって体を動かすこと、および電気的エネルギーを活用。
内臓、特に消化器官の安静を保つことは必要だが、体全体を休めてしまう事は望ましくない。疲労を覚えない程度に、活動させることが大事である。
喘息(ぜんそく)の主要症状は、セキこみ発作である。
セキが出るのも、元はといえば、タンを外へ出そうとするためだ。だから、むやみにセキを止めてしまうのは、タンを喉に詰まらせることになって危険だ。とはいえ、激しいセキこみは、その自然の防御作用をオーバーしたものであって、体力をひどく消耗してしまう。
タンが出来るのは、気管粘膜に炎症がおこった場合などだが、どうして炎症が起こるかというと、体細胞の抵抗力が弱っている所に、血液中の毒素が働きかけるからだ。炎症の起こりにくい体にするためには、早急に血液浄化を図らなければならない。
喘息のセキこみを起こさせる因子は、タン以外に精神的ストレス。
強いストレスが加わって、気管の知覚高進が大変起きやすくなる。だが面白いことに、喘息患者も戦場などの極度の緊張状態では、呼吸筋の反射が抑制され発作は出ない。
気象条件の影響
気圧が下がり、加えて温暖・寒冷前線が通過する時などの、天候が不安定な時におこりやすい。
ホルモンの分泌
副腎の発達が悪い人は喘息になりやすいが、副腎がほとんど働かなくなるアジソン病では喘息は起こらない。
認知症(痴呆)
防止の決め手は、よく咀嚼すること。
義歯を使ってでも、よく噛める状態を保つことが、脳神経の活動を活発にする第一前提である。(歯の数が少ない人ほど、認知症の進行具合が深まるという疫学調査結果がある。)
硬いものを少量食べることが、認知防止のポイントになる。
レシチンの多い大豆製品を活用
認知症を防ぎ、記憶力を増進させる食品に、レシチンという物質が知られている。レシチンは、コリンと脂肪酸、リン酸などが結びついたリン脂質で、脳からの指令を神経細胞に伝達する神経繊維の幕にもレシチンが存在している。ところが、神経繊維膜のレシチンが不足すると、電気の漏電(ろうでん)のような伝達漏れがおこるのである。その伝達漏れが、物忘れやヨロヨロ歩きにつながる。
大豆はやや消化に難点があるので、煮豆そのものでとるよりは、納豆、味噌、醤油、きなこ、ゆば、がんもどき、豆乳などの加工品でとった方が有効である。
枝豆は未熟大豆だが、未熟ゆえに成熟大豆の消化性の悪さはまだ有していないので、枝豆も大いにすすめたい。
精神安定剤、睡眠薬、鎮痛剤などの向精神薬を服用していると、認知症を招く。
化学薬剤は投与をやめたからと言って体から消えるわけではなく、何十年と蓄積される。脳神経と親和性をもつ化学薬剤は脳細胞にベッタリとへばりついてなかなか排出されず、認知症をもたらすのである。私はアルツハイマー病の原因はむしろ、この薬毒ではないかと考えているくらいである。
食事療法
主食を玄米、黒豆、小豆、トウモロコシ、アワ、キビなどを混ぜた雑穀ご飯にする。蕎麦や蕎麦がきの常食も良い。野菜、海藻、小魚介類を副食にする。
繊維が多い牛蒡、蓮根、人参などの根菜類。
ビタミンB類、C、Pには脳の血管を強くする作用がある。(ピーマン、もやし、小松菜、ほうれん草、紫蘇、蕪、セロリ、フキ、うどなど)
ナマコなどヌルヌルした粘着物質のあるムコ多糖類には、動脈硬化を防ぐ作用がある。
柿の葉、桑、アカザ、ギシギシ、ドクダミなどの薬草茶。
とても興味深い書です。。
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Es un libro de Keiichi Morishita. El título es curarse sin que tomen medicinas.
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